■キャラクター設定
あんな動画でも一応考えているのである。ぼんやりとでも考えておくことでキャラがブレるのを抑制できる…と思う（出来ていますか？）
葵ちゃんは（動画）作成者たる私に一番近い存在として、（模型）作成中に思ったことを割とそのまま代弁させている。もちろん、作成者の自己が顕現しまくると醜いので、自己を抑えるようにもしている（出来ていますか？）
基本的に解説は視聴者の方を向いているので丁寧語で、キャラクター同士でのやり取りと思われるところではくだけた口調も使用する。この切り替えが難しいな～と思うことがけっこうある。

きりたんはツッコミ役ではあるのだが、随所に刑事ドラマネタを挟むコメディリリーフでもある…が、別に緊迫した場面はないのでただ単に突然ボケるキャラクターになっている。
解説動画に刑事ドラマネタを突っ込むにあたって、その唐突感が許される設定として小学生キャラクターたるきりたんが適任と思ったのである。
曰く、小学生だから気に入ったセリフをマネたりもするだろう…と、いやなんか小学生をバカにしている感じがするがそういう記憶ありません？
あと単純にきりたん刑事ドラマ好きそう。趣向は大人じみてるけど所作が子供っぽいみたいなイメージがずっとあって、クモを作る前からきりたん刑事ドラママニアキャラはやりたいと思ってたので好都合だった。
言葉遣いは、葵ちゃんのほうがお姉さんなので基本丁寧語。

■動画構成
こっちは正直あんまり考えておらず、制作過程を一からなぞって最後に完成品のお披露目といういつものパターン。たまには最初に完成品見せて後から解説みたいなパターンもやってみたいとは思ってるが、過程をなぞったほうが話が組み立てやすいという理由で出来ずにいる。
動画を付けながら台詞を考える人もいるようだが（もととなる動画が先に存在する実況系に多そうなイメージ）、私は先に最後まで台詞（台本？）を書き上げてから動画作成に入っている。
先に動画を作って後から台詞を付けていくと、無言になる時間が生まれそうだな～と思うのと、全部台詞書いたら動画作成を途中で断念できづらくなる（書いた台詞を捨てるのがもったいなく感じる）のが理由。
あとは台詞を最後まで読んでから動画作成に入れるのも利点と思う。同じような表現が繰り返されていたり話がつながっていないところがあったら書き上げた後のチェックで確認して、万全の状態で動画作成に入る…のが理想だが動画作成中に気になる箇所が出てきて適宜差し替えることもある（要改善）
それでも全体の構成をひっくり返すような直しはしたこと無いので、それなりにこの作成方法が自分にはあっているのだと思う。

今回は主題である模型完成～紹介はもちろんのこと、刑事ドラママニアきりたんと、ボレロと同時に動画が終わるようにしたかったので、そのあたりを盛り込んでいくことになる。
刑事ドラマネタは正直台詞を書いている流れで挿入できそうなところに挿入していったので行き当たりばったり。
ボレロも動画全部作ってから終わりの位置がよくなるように流し始めて、適宜空白を調整しただけなので行き当たりばったり。
全部行き当たりばったり。

■小ネタ拾い（本題）
以下時系列順に。以下、「交渉人」は交渉人 真下正義、「踊る」は踊る大捜査線を指す。

全体的に
・普段の動画から仕様を変えているところが結構ある。すべて映画っぽい演出のため。
　・シネスコサイズ化（＝上下に黒帯を追加）
　・24fps化（普段は60fps）
　・字幕フォントを丸ゴシックへ、サイズも小さめに
　・字幕と字幕の間は2フレーム開ける（普段は開けてない）
　・シネスコサイズのための黒塗り部分以外に薄くノイズをかけている。映画フィルムをイメージしてのことだが、よく観てもほぼわからないかもしれない。

キャプション（ニコニコのみ）
・メリークリスマスだバカヤロー
→「交渉人」では地上でクモを追う木島刑事の初登場シーンのセリフ。この映画はクリスマス映画である（重要）。

0:00
・一文字ずつ出てくるやつ
→ドラマ版「踊る」のサブタイトル表示。これって「ルパン三世」のオマージュなんすかね？

0:02
・交渉人 真下正義～
→実は元ネタの映画名が出るのはここだけになっている（意図的にキャラクターが映画名を言及しないようにしている）理由はなんとなく。それって意図的なの？
　フォントはマティス。「踊る」の元ネタの「エヴァ」で多用されている（らしい。観たことありません。観なきゃいけないとは思っている）
　後でカーニングしようと思ってすっかり忘れてた。

0:04
・ボレロ
→「交渉人」後半でフルで流れる。物語の重要なキー。
　一応、法律の素人なりに著作権・著作隣接権的に問題ないものを調べて使用しています。

0:12
・「都知事と同じ～」
→「踊る」主人公青島俊作の自己紹介。青つながり。刑事ドラマネタをやるためにきりたんを呼んだのに、最初から葵ちゃんが刑事ドラマネタをぶっ込んでいて本末転倒感がある（今更）。

0:14
・目元がアップになって名前が中央に表示される
→「踊る」映画1のOP。この動画を作るにあたってドラマ版～映画2までのFODにある全作品を観た。1も2もOPがかっこいい。

0:19
・「管理官の室井です」
→「踊る」のもう一人の主人公、室井管理官。秋田つながり。上記の通り刑事ドラママニアきりたんの構想は先にあったので、室井さんと同郷なのは後からの思いつき。

0:21
・きりたんの顔
→口の表情で室井さんのふくれ顔？を再現したつもり。

0:25
・「クモだ！」
→別に元ネタと言うほどではないのだが、「交渉人」の特典Discについてくるメイキングで、初めてユースケ・サンタマリアがセット内中央の大モニターに映るクモE4-600を観たときの「クモだ！」がすきなので真似てみた。

0:26
・テレビ風の枠、ビデオ風の演出・巻戻し
→「交渉人」OPの、（おそらく）犯人が観ている真下警視インタビューのビデオ風の再現。

1:07
・「きり'sルール」
→アメドラ「NCIS」のギブスルール。シーズン2の最終回は衝撃的だった。
　刑事ドラマまったく関係ないけどいきなりその4から始まるのはゆゆ式の犬の十戒（アニメだと2話）が念頭にあった。

1:08
・「ミスのない～」
→「踊る」の神田署長のモットー、ミスのない捜査とスキのない接待。

1:17
・「爆弾でも作るんですか？」
→「交渉人」が爆弾の話なので。

1:20
・「なんてな」
→「踊る」の老刑事、和久さんがいいことを言った後に言う照れ隠しのセリフ。きりたんは別にいいことを言っていない。

1:22
・「動機」
→デカっぽい言い回し。

1:36
・過去作～のテロップ
→映画風に、縦書きはイタリックにしている。

1:56
・「おみやいり」
→デカっぽい言い回し2。事件が迷宮入りしたことを指す語。ドラマ「おみやさん」が有名か。（コメントで触れてる人いてびっくりした）

2:06
・飛び出してくる情報のテロップ
→「交渉人」で真下警視が使うPCの検索画面風。これはこの動画を作る最初のときからやりたいと思ってた。

2:09
・カエルじゃなくて～
→「踊る」劇中で度々出てくる架空の運送会社、カエル急便。「交渉人」では黒いカエル急便（ブラックカエル急便：精密機器輸送専門らしい）のバンを犯人が使っていた。

・「健康チェアでも～」
→ドラマ版「踊る」2話で和久さん宛に届いた巨大なカエル急便の荷物の中身が健康チェア。実は爆弾。

2:12
・「最近腰が痛くて…」
→和久さんは腰痛持ち。

2:36
・「事件は工作机で～」
→「踊る」映画1中のセリフで「踊る」でも1・2を争うほど有名なセリフ、「事件は会議室で起きてるんじゃない！現場で起きてるんだ！」。きりたんは疑問形にして遊んでいる。
　もう一つの有名なセリフは「レインボーブリッジ封鎖できません！」だと思うがこちらはねじ込めず。

2:47
・亀有？
→量産→両さん。正直蛇足だった。
　一応、実写版こち亀の映画タイトルは「踊る」映画2のモジリである。観たことはない。

2:52
・「一つ よろしいですか」
→ドラマ「相棒」の頭脳明晰な窓際刑事、杉下右京の口癖。
　表記（漢字で「一つ」、それ以外がひらがな）はシーズン21第9話の劇中でこのセリフがバズったときのハッシュタグの記載と合わせてみた。発音の関係でスペースと？は省略。
　個人的にはひとつよろしいですか？とひらがなで書いたほうがすき。

3:10
・「細かいところ」
→上からの連想で、右京さんの「細かいところが気になる、僕の悪い癖」を意識はしているが、元ネタと言うほどではないかもしれない。

3:39
・「一緒に地下鉄走らせようよ」
→「交渉人」の犯人から真下警視への挑戦のメッセージ。CMとかでも流れた気がする。

3:44
・「東陽線」
→「交渉人」劇中に出てくる、現実で言うところの東西線に相当する地下鉄路線。東陽線の車両は鉄コレ神戸市5000発売時に作成（といってもステッカー貼っただけ）済みだったのを、今回日の目を見させることが出来た。

3:52
・おさきにどうぞ ありがとう
→「踊る」で度々出てくる交通安全のスローガン。きりたんがクモ、葵ちゃんが東陽線を走らせているので、東陽線を先行させたきりたんがおさきにどうぞと言っているイメージだったのだが分かりづらい。

4:00
・東陽線の行き先/車番
→中野行きの1033号車は「交渉人」劇中の東陽町で停車中のクモに衝突しそうになった車両。
　1023号車は早稲田付近でクモに追いかけられ追突されそうになった車両。行き先の快速|東陽勝田台表示は劇中には登場しない妄想表記だが、乗り入れ先が東陽勝田台駅であることは駅の表示に、快速がありそうなことは車内掲出の路線図（こんなところまで撮影用に差し替えていてすごい）でそれとなく確認できる。

4:06
・こりゃ失敬
→「踊る」のヒロイン、すみれさんの口癖。

4:12
・「証拠写真」
→デカっぽい言い回し3。写真が拡大するタイミングを作って拡大鮮明化とか言えばよかった。
　拡大鮮明化自体は大阪メトロの新車の動画で茜ちゃんのテロップで使っている。あの頃は特に何も考えず、拡大したから拡大鮮明化、くらいのノリで使った。

4:16
・「って誰かが言ってました」
→ドラマ「遺留捜査」の主人公、糸村くんが格言めいたことを言った後に付け足すひとこと。僕に3分だけ時間をくださいとかも使いたかったが、ねじ込めず。

4:30
・「詐欺」「ニ課」
→警視庁/道府県県警本部では殺人等を一課が担当し、こちらは刑事ドラマでよく出てくるのだが、詐欺等の知能犯は二課が担当する。
　こちらはドラマにしづらいのか、取り扱う作品をあまり見掛けない。ちなみに右京さんは二課出身。

4:32
・それじゃ時代劇です
→東映制作のドラマは、かつては暴れん坊将軍といった時代劇が主だったのだが、時代の変化とともに相棒などの刑事ドラマへと遷移していった。
　「どうかお慈悲を！」じゃあ刑事ドラマじゃなくてその前の時代劇だよ、ときりたんが不服そうに指摘しているのである。
　ちなみに私は時代劇はまったくわかりません。

4:34
・「元ネタ」
→クモの元ネタはラピートや満鉄アジア号、アニメ「パトレイバー」のグリフォンというロボットなどらしい（特典Discや各種解説本を参照）
　パトレイバーも観たことがなく、これも観なきゃいけないと思っている。今更ながら触れたことのある作品数の少なさに反省。

4:50
・「再走しましょう」
→思い出したように本来のゲーム好きキャラになるきりたん。

4:58
・「ぶつかるぞー！」
→「交渉人」の劇中シーンを再現したカット。「ぶつかるぞー！」は停車中のクモに1033号車が接近した際の東陽町駅員のセリフ。

5:04
・「退避！」
→「交渉人」の劇中シーンを再現したカット2。「退避！」はクモを狙撃しようとしたが、爆弾搭載の情報を聞いて隊員に退避を命令するSIT草壁中隊長のセリフ。

5:08
・「セット」
→ドラマ（の制作現場）っぽい言い回し。鉄道模型的にはレイアウトとかセクションとかジオラマとか呼ぶんだろうけども、地下鉄駅の壁っぽい紙を立てかけただけだったので常設ではなく、一時的なセットとでも呼んだほうがしっくり来るかと思い。

5:09
・「TTRの仲間たち」
→クモと東陽線は言うに及ばず、横浜市営1000は赤坂見附のシーンで大写しになっている。
　横浜市営10000はラストのクモ狙撃シーンで工事中のグリーンラインのトンネルが使用されたらしいので。
　大阪市営20は自分も見返していて気づいたのだが、無数の駅監視カメラ映像の中にチョロっと出ている。クレジットにも大阪市営地下鉄の協力が明記されている。

5:14
・「在庁祝い」
→事件解決時に在庁祝いと称して簡単な懇親会を行う…らしい。調べても相棒の話しか出てこないんだが実在するのだろうか？

・「きりたんぽ鍋でもつっつぐが」
→ドラマ版「踊る」4話ラストの室井さんの言葉。室井さんときりたんの共通点、実は秋田だけでなくきりたんぽつながりでもあるんですよね。（室井さんはきりたんぽづくりが上手い…という設定）

5:21
・拍手
→「交渉人」では木島さんから無線でホール内の拍手を聴いて、真下警視が事件解決を知る。けっこう印象的なので入れてみたが、自分の動画を拍手するようでこそばゆい。

いいねコメント（ニコニコのみ）
・シンバル鳴ったのに
→今更「交渉人」のネタバレも何もないと思うので書いてしまうが、ホールに仕掛けられた爆弾の起爆装置の一つがシンバルの音によって起動する仕組みだったのである。
　この動画のBGMは普通のボレロなので、シンバルも普通に鳴る。ちなみに、「交渉人」のサントラに収録されているボレロはシンバルが鳴らない。最初聞いた時笑っちゃった。

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動画を見返しながら書きましたが、自分でも忘れている元ネタを見つけたらこっそり教えてください。