この日は中学校の卒業式だったらしい。
高校でカメラデビューしようと買ったコンデジで卒業式後の模様が写されている。
空は灰色を含みつつも青くて、失敗しようがないのにブレたりボケたりでひどい有様。
しかし笑顔の同級生たちがなんとか判別できた。
中学時代は黒歴史も黒歴史、言動も行動も思い出すだけで今日の寝付きが悪くなりそうな内容だった。そんな自分が構えたカメラに笑顔で応えてくれる級友たちがいたのだなあと、複雑な感情で画像を眺める。笑顔の対象は自分ではなくて、たぶんものめずらしいカメラのほうなのだろうけど。
特定要素がない写真はこれしかなかった。