貧乏人の朝は早い。午前の3時半起きだ。
今日はちょっとした旅行をしてきた。
目的地は静岡。私の住む横浜からだと新幹線なら1時間と少しで着く距離であるが、こちらも学生という身分上、そうそう乗れるものではないのだ、新幹線。ということでレッツら18きっぷ・鈍行の旅。
青春18きっぷ。鉄道好きでない方にもそれなりに知られたきっぷのように感じるがざっくり説明すると、JRの在来線が1日2000円ちょいで乗り放題というきっぷだ。但し特急は不可。
横浜から静岡まで鈍行で3時間、普通に運賃を払うと往復5000円、このきっぷなら2000円。新幹線なら1時間、往復で1万円。ブルジョワジーなら迷わず新幹線を選ぶだろうが、今月の給料が来月のカード支払いで抑えられている私は、乾いた雑巾を絞ってでもお金を捻出したいのだ。金をかけられないなら時間をかけろということである。逆を言えば、金を払えば時間を払わずに済むというわけで、こんな所で時は金なりという言葉の意味を噛み締めてみたりもする(ホントは違う意味だけれども)。
というわけで18きっぷ、何回か利用してはいるが、実はあまりこの鈍行の旅があまり好きではない。ならやるなって?おっしゃる通りです。でも、暇な人は一度やってみてほしいのだが、電車で何時間も座りっぱなしというのはつらいものだ。電車好きを自称してはいるが、本音を言うとJRはあまり興味がなくて、興味が無いので乗ってもそんなに楽しくなくて、楽しくないけどその時間は長くて、長い時間のうちに腰もお尻もやられて…と身も心も削られていくわけで。それでもやるということは、それでも金を削られるよりマシという判断をしたからなのだ。恨むなら自分を恨め。
朝の4時に、わざわざ都心から離れていく電車に乗るのは同じ考えをした者ばかりで、横浜駅のホームには私と同じような質素な身なりの若者がぽつんぽつんと立っていた。やがて到着した電車に吸い込まれた私達は、夜明け前の暗闇に抱かれて眠りに落ち…たかったのだが、自分はなぜか眠れなかった。3時間に及ぶ戦いの火蓋が、今切って落とされたー(つづかない)